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生活習慣病、アンチエイジングにアポラクトフェリン—日本発の技術で世界へ、強力な抗菌作用が多彩な健康効果をもたらす:健康食品の効果を解説した書籍

強力な抗菌作用が多彩な健康効果をもたらす 井上浩義 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 日本発の技術で世界へ 近年、ラクトフェリンの名をよく耳にするようになりました。

特に乳児をお持ちのお母さま方のあいだでは、その名を知らぬ人がいないほど知名度があがっています。

このことは日本国内に限ったことではなく、海外でも同じで、欧米をはじめ、アジアの国々でも広くその名が知られています。

ラクトフェリンは約70年前に発見され、発見当初より数々の機能が見出されていました。

そのラクトフェリンから鉄を取り除いたのが、本書で紹介する「アポラクトフェリン」です。

ラクトフェリンから鉄を取り除いてアポラクトフェリンにすると、より高い機能をもつようになることは、研究者のあいだでは早くからわかっていました。

しかし残念ながら、工業的に鉄を取り除く方法は最近まで確立されていませんでした。

そのため、アポラクトフェリンをつくろうとすると、ウシの膀胱膜などを用いた手作業に頼らなければならず、スプーン一杯のアポラクトフェリンが数十万円もしました。

非常に高価な素材だったのです。

私たちは、もしもラクトフェリンから容易に鉄を取り除いて「アポ化」できれば、より多彩で高機能なアポラクトフェリンを多くの人たちにご利用いただけると考え、研究に着手いたしました。

そして平成15〜16年に、農林水産省から研究資金の支援を受け、大量のアポラクトフェリンを製造できる装置の開発に日夜、力を注ぎました。

その結果、世界で初めての膜技術(バイポーラー膜、限外濾過膜)を用いて、簡単に、そして塩分を含まない高品質なアポラクトフェリンを大量に製造できる技術の開発に成功しました。

このあと、この技術を酪農国・ニュージーランドへ持っていき、天然の牧草だけで育ったウシから搾乳したミルクを使って、アポラクトフェリンが製造されるようになりました。

現在、世界中へアポラクトフェリンが大量に供給できるようになり、手ごろな価格で一般の人たちに気軽に利用していただけるようになりました。

アポラクトフェリンの多彩な効果が、ひとりでも多くの方の健康維持・増進に役立つことを願っています。

●善玉菌優勢のおなかをつくる 人の消化管には百種以上・百兆の細菌が住みついているといわれています。

腸内細菌と呼ばれるものです。

腸内細菌の中には、人体に害を及ぼす大腸菌などの悪玉菌がいる一方で、ビフィズス菌などの善玉菌も存在します。

アポラクトフェリンを摂取すると、善玉菌優勢の腸内バランスを保つ上で役立ちます。

例えば、下痢をしていたり、便秘がちだったりする人は、腸の中に悪玉菌が増えて、善玉菌とのバランスが崩れています。

このとき、アポラクトフェリンを摂取すると、悪玉菌と善玉菌がともに減りますが、悪玉菌のほうがより多く減ります。

そして、善玉菌優勢の状態で回復していきますので、結果的に腸内バランスを回復できるというわけです。

日常的にアポラクトフェリンを摂取していると、便通がよくなったり、肌がきれいになったり、ダイエットにも役立ちます。

●モニター試験の成果 アポラクトフェリンは、女性の美肌づくりにも最適です。

肌の表面は、細菌がたくさん存在していて肌にダメージを与える原因となっています。

なかでも、ニキビや吹き出物の原因菌として知られているのが「アクネ菌」です。

アポラクトフェリン入りの化粧品を使っていると、このアクネ菌によるダメージが抑えられます。

20〜22歳の女性120名を対象にモニター試験を実施したところ、10%強の人からニキビなどの「皮膚のトラブルが治まった」という声が寄せられたのです。

10%強というと、一見、少ない数値のように思えるかもしれません。

私自身、当初はそう思いました。

しかし、化粧品会社の担当者によると、通常このような試験では「なかなかみられない高い数値」だといいます。

アポラクトフェリンの抗菌作用は、化粧品の防腐剤としても役立ちます。

目 次 —— 第1章 アポラクトフェリンとは?    ・母乳由来の新しい健康成分      体にやさしい天然素材      抗菌作用にすぐれた母乳成分      ラクトフェリンの健康効果    ・鉄が取り除かれているのが特徴      鉄のないラクトフェリン      体内のアポラクトフェリン    ・消化管を通る過程で効果を発揮      体内には吸収されない 第2章 病原体の増殖を抑える    ・アポ化で「抗菌作用」が倍増      病原菌から鉄を奪って殺菌      大腸菌を90%以上抑えた    ・体にやさしい天然の抗菌パワー      細菌の細胞膜も直接破壊?    ・腸内細菌のバランスを回復      善玉菌優勢のおなかをつくる    ・食中毒菌や虫歯菌も抑える      リステリア菌を強力に抑制      虫歯菌の数が抑えられた    ・カビの増殖もここまで抑える      低濃度でカンジダの増殖を抑制      寝たきりの「褥瘡」対策にも      食品に生えるカビも抑える    ・ウィルスの感染を阻止      ウィルスの尻尾にくっつく 第3章 糖尿病とうまく付き合う    ・運動不足の現代人を襲う糖尿病      血糖値が上昇するしくみ      恐ろしい三大合併症      車社会が糖尿病を増長?    ・糖尿病の合併症を促す「AGEs」      高血糖によって生じる物質      糖尿病性網膜症との関係      糖尿病性腎症とも関わりが深い    ・アポラクトフェリンの効果      食事由来のAGEs      AGEsを捕まえて排泄    ・活性酸素の悪さも抑える      発生源の鉄を捕まえる      活性酸素の発生率が低下 第4章 こんな症状にも効果的    ・ドライアイの改善に      目のうるおいを回復    ・花粉症の季節の強い味方      花粉を捕まえて侵入を阻止    ・ニキビや吹き出物の予防に      モニター試験の成果    ・ダイエット効果もあり      臨床試験で実証    ・頭のフケに悩んでいる人もぜひ      フケの原因菌を抑制 第5章 効果的な利用法Q&A    Q・アポラクトフェリンの補給源は?    Q・外用で使用するタイプのものはある?    Q・アポラクトフェリンの商品化が進まない理由は?    Q・アポラクトフェリンを含んだ食品もある?    Q・アポラクトフェリンと相性のいい食品は? 【ハート出版ふるさと文庫】生活習慣病、アンチエイジングにアポラクトフェリン

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